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2020-07-30 01:46:13

新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:29日)


ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

本日29日、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)
https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

●7/25(土)の新規感染者数204名に関して、前日の479名よりも少ないのは週末効果のため。新規感染者数も入院者数も増加傾向にあり、良い方向には向かっていない。この増加傾向をできるだけ早く下降に転じさせなければならない。それをできるだけ早く達成すれば、それだけ早く状況をコントロールでき、3月のような状況を回避することになる。それゆえ、国家安全保障会議が開催され、新たな措置が決定された。最も重要なのは明らかに、社会での人との接触を制限すること。家族的なグループ(bulle)(注:より接近した接触が可能な「社会的グループ」のこと。)のルールに関しては、同居する人以外に、5名まで会うことが許可される。
12歳未満の子どもはカウントされない。この5名は8月末まで同じ人でなければならない。また、選定は相互的である必要がある。すなわち、あなたがある特定の人を選ぶのと同時に、その人はあなたを選ばなければならない。

●接触人数の制限は、ウィルスの伝染を減じるためのより効果的な方法である。ここ数週間、人と人との接触が、感染者数の増加の大きな一因となっている。現在の状況は懸念される。従って、何の対策もせずにいると、短期間で現在の問題は深刻になる。我々はまだ、傾向を減少に向かわせることができる。それゆえ、逃げ道を探そうとするのではなく、執られた措置を守ってほしい。

●社会的グループの制限がなぜ10人や15人ではなく5人なのか、と疑問に思う人もいる。そう思うのは当然である。しかし、答えは単純。それは、新規感染者数をできるだけ早く減少させなければならないためである。一時的に接触人数を減らすことで、達成することができる。制限を5人とすれば、10人や15人の場合よりも効果的である。また、5人はゼロよりもまだ良い。ゼロだと誰にも会えないが、5人であればまだ人に会うことができる。

●他の追加措置、特に、イベントや集会の参加者数の制限、楽しみのための買い物の(人数、時間に関する)制限、現在では規範となっているテレワークの呼びかけ等、これらの措置は、同じ考えの下で実施されている。人との接触が少なければ、その分だけ早くカーブが減少に転じ、困難な状況を脱することができる。

●アントワープ州では、感染拡大を受け、より一層制限するための措置が執られた。アントワープ州民は、接触人数をさらに制限することが慫慂される。夜間外出禁止措置が導入され、テレワークは義務化される。さらに、州内でより感染が拡大している地区では、全てのイベントが禁止される。フィットネスクラブも閉鎖される。仮に、局地的に(措置を執ることが)必要と判明した場合、今後、他の地方でも追加措置が執られる可能性があることは排除されない。

●我々もまた、新規感染を回避するため、直ちに行動できるよう準備しておかなければならない。例えば、同居家族や社会的グループとレストランに行く際は、連絡先を残さなければならない。仮に、あなたと同時刻に同じレストランに居た他の誰かが人を感染させた可能性があることが後に判明した場合、あなたに連絡が来る。

●新たな措置は、どのような場合も、既存の良い行いの代わりとなるものではない。従って、どこに居ても1.5メートルの距離を保ち、人の往来が非常に多い場所や義務化されている場所ではマスクを着用することが重要。体調が悪い時や、コロナ感染を示し得る熱、咳、喉の痛み、全身の筋肉痛、味覚障害等の症状が見られる際は直ちに家に籠もり、かかりつけ医に電話し、検査してもらうようにしてほしい。

●加えて、仮にあなたが、コロナ感染検査で陽性の結果が出た人と接触したとの連絡を受け、医師やコールセンター職員から検査を受けるように言われた際は、直ちに家に籠もるようにしてほしい。中には、検査を受けるのを延期しつつ、まだ仕事に行ったり、買い物をしたり、子どもを夏のキャンプに連れて行ったりする人がいるといった話を定期的に耳にする。覚えておかなければならないのは、感染者は症状が出ていない感染初期の段階でより感染力が高い点である。最初の症状を知覚する時のみでなく、それよりも1~2日前の時点で既に感染させ得る。
そのため、仮にあなたが感染していた場合、上記のような行動をとることで、より多くの人を感染させ得ることを覚えていてほしい。家に籠もり、自己と他者を守るための措置を守ってほしい。

●皆が想像していたのとは異なる夏季休暇となり、多くの計画が見直しや延期を余儀なくされたかもしれない。このことが人々の不満、落胆、怒りに繋がったかもしれないが、それを皆で共にコロナと戦うためのモチベーションとしてほしい。我々は以前、コロナの上昇カーブを下降させるのに成功しており、コロナが再び勢いを増すことのないようにすることができるはずである。7/27に国家安全保障会議がより厳しくかつ必要な決定を行ったのはそのためである。新たな措置に関しては、昨晩公表された改定内務省令に詳細が記載されている。同省令を基に更新されたQ&Aが数時間後にウェブサイト上(https://www.info-coronavirus.be/)で公表される予定。

●社会的グループの5人に関しては、自宅や、公衆がアクセス可能な場所で会うことが可能。社会的距離の順守や他の黄金律は義務ではないが、引き続き強く推奨される。この社会的グループの5人以外の人とも会うことは可能だが、それは黄金律及びコミューン(市)レベルでのルールを厳しく守った場合のみに制限される。黄金律の中で最も重要なのは、物理的距離のルールである。 公園での散歩、社会的距離を順守が守られる,サイクリング等、組織化されていない最大10人までの人と活動を行うことは可能。他方で、1.5メートルの距離を常に確保できない自宅でのBBQ、公園でのサッカー、カフェでのお茶等は、社会的グループ内の人とのみ可能。

●医療従事者の働きぶりに対し、ここ数か月、感謝の意を表してきた。我々は今、自らの行動を適応させつつ、彼らへ恩返しする機会が与えられている。病院において困難な状況が繰り返されないよう、十分注意しなければならない。

●連邦、地域、市当局は、コロナ対策のための追加措置を執り、努力を集結している。しかし、これらの対策は、我々が個々の対策を執ることにより強化されなければならない。友人、家族、隣人、同僚、周囲の脆弱な人など、全員の健康のために行動してほしい。

●(ベルギーは社会的グループ(bulle)のシステムを導入している唯一の国であることをどう説明するか、このように厳密な社会的グループのルールは、国内全ての場所で適切と言えるのかとの問いに対し、)ワクチン開発や治療法確立の前にウィルスの感染拡大を制限する唯一の方法は、人と人との接触を制限すること。各国は、それぞれの国の特色や、感染拡大の進行状況に応じて、異なる措置を執っている。ベルギーの特色の一つは、他の周辺国と比較して人口密度が高い点。そのため、ベルギーでは、専門家が、人同士の接触を本当の意味で制限するため、同居人とは別に社会的グループ5人までとのルールの採用を提案した。
このように、同居人以外に会うことのできる人数制限があることで、全員にとってより明白で分かりやすいものとなっている。

●(夜間外出禁止令は、仮に状況が悪化した場合、他の都市にも適用され得るのかとの問いに対し、)現時点で、緊急に議論すべき問題では全くない。これは、市当局が執り得る措置の一部であり、仮にコロナ伝染が市内で悪化すれば、市長は同措置を執る可能性はあるが、現時点ではそのような状況とはなっていない。

●次回の定例記者会見は,7/31(金)11時予定。


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ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する以下の情報を公表しています(毎日正午に更新)
■感染者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/tpRKB
■入院/退院者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/uTSKB
■死亡者数
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/QTSKB
■コミューン毎の状況
https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/giyUB
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【お問い合わせ先】
在ベルギー日本国大使館
住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique
電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)
Fax :(02) 513-4633
ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

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