つばめNaviは海外渡航のための予防接種サイトです。
渡航先の情報から予防接種の病院探しまでここで完結できます。

2021-05-07 14:20:13

フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報20


5月6日、フィジー保健・医療サービス省は会見を行い、新たに4件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましてはフィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。
フィジー保健省声明:https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/STATEMENT-FROM-PS-FOR-HEALTH-DR-JAMES-FONG-060521
COVID-19無料電話ヘルプライン:158


1 昨日ラウトカ病院の集中治療室で治療を受けていた53歳男性(125例目)は残念ながら亡くなりました。本件はフィジー国内でCOVID-19による死亡例としては3例目となりますが、国境感染例以外では初の死亡例となります。同人はすでに公表されているラウトカ病院の2人の医師の感染源であったと思われますが、同人がどのようにウイルスに感染したかは判明していません。ウイルスに接触した可能性が少しでもある場合は検査に同意し、接触追跡班に完全に協力し、我々全員の安全を守るための慣習を遵守することを皆さんに再度要請します。

2 新たな4件の感染例の内、1件目は昨日発表された国境感染例と一緒に渡航していた入国者の感染例です。残りの3件はLocal transmissionです。
 2件目はRaiwaqa Health Centre(スバ)で働く47歳の看護師です。同人はわずかな咳の症状があり、検査を受け陽性と判定されました。感染が確認された後すぐに同施設を一般に対しては閉鎖しました。接触追跡調査が開始され、関係する全ての職員と患者が隔離されました。同人の家族も検査され、彼女の51歳の夫も陽性と判定されました。彼もまた接触追跡調査の焦点となります。本日はこの2つの感染例を特定しただけで感染源の特定には至っていません。
 4件目はラウトカ病院で働く25歳の看護師です。この看護師は昨夜、病院の職員および患者と共に病院内に隔離されその後、陽性と判定されました。同人がどのようにしてウイルスと接触したかについての調査が進行中です。
 ラウトカ病院の隔離病棟のスタッフが全て陰性であったことから同病棟から感染が広がった予測は排除されました。このことは、市中からの感染がラウトカ病院の感染拡大を発生させた最も可能性の高い要因であることを示しています。

3 医療従事者の間でこのような感染例が相次いだことから、医療施設が新たな感染拡大の原因となることを防ぐための緊急の措置を講じます。従来のプロトコルは全ての患者に対してCOVID-19の症状がないかをスクリーニングし、必要に応じて検査されていましたが、これは強化されます。また全ての病院とhealth care cnetreの受付時間を大幅に制限し、患者、医療関係者及び一般人との接触を制限します。フィジー政府はフィジー緊急医療支援チーム(FEMAT)を稼働させるとともに、首相が本日発表したとおり、ラウトカ封込め地域内の医療体制を支援するために政府の病院船である「MV Veivueti」を派遣します。また通常医療に対応するため、ラウトカに150床の野外病院を設置しています。21日間の予定で患者を処置できるように、48時間以
内に開設する予定です。

4 公立病院で提供されていた医療サービスの喪失が起こらないように、ナンディ、ラウトカ、バの私立病院と話し合い、通常では私立病院を受診する金銭的余裕がないフィジー人でも診察を受けることができるようにします。政府は私立病院で治療を受けたフィジー人の医療費を直接負担します(当館注:フィジー国民であれば通常、公立病院の医療費が無料)。

5 現在、community transmissionの可能性がある感染例が多すぎるため、封じ込め地域内だけにウイルス感染が限定されているとは自信を持って言いきれません。先日封じ込め地域外であれば重要なビジネス以外も営業できる可能性があると発表しましたが、もはやリスクに見合わないことから、これらのビジネスは休業すべきです。全国的にスーパーマーケット、商店、銀行、薬局およびその他の必要不可欠なビジネスのみ開かれるべきです。

6 当館補足(海外旅行保険の必要性について)
 在留邦人の皆様は、万一に備えて十分な保証の海外旅行保険に加入されていますでしょうか。日本と比較してフィジーの医療水準は高くないため、過去には重症者を近隣先進国や日本に緊急医療搬送した事例があります。新型コロナウイルスの感染患者を含め緊急医療搬送を行う移送会社は複数存在し、受入国が確保できるかどうかは同時点での状況次第となりますが、緊急医療搬送には多額の費用がかかります(数千万円もの費用を要した例あり)。今一度ご自身の保険規約および保証期間をご確認ください。
参考資料
海外安全ホームページ、海外旅行保険加入のおすすめ:
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html
海外安全ホームページ、海外邦人事件簿:
https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo28.html
https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jikenbo64.html
海外安全ホームページ、海外で快適なシニアライフを送るため:
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/senior-life.pdf


※過去の領事メールは以下より確認できます。
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。
(在留届)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
(たびレジ(変更及び解除含む))
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)
住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji
電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30~16:30)以外は外部オペレータによる対応)
FAX:(679)330-2984
メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp
ホームページ: http://www.fj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
公式フェイスブック: https://www.facebook.com/Embassy-of-Japan-in-Fiji-1977180959233388/
公式ツイッター: https://twitter.com/JAPANembFIJI

Pick Up!コンテンツ