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2019-04-18 00:00:00

パナマの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)


パナマの危険情報を更新しました。(【危険レベル継続】(内容の更新))


1.概況
(1)南米から北米及び欧州に向けた麻薬密輸ルート上に位置するパナマでは,麻薬に関連する犯罪が多発しています。コロンビアとの国境地域では,同国から犯罪組織のメンバー等が麻薬密輸目的でパナマ国内に侵入を繰り返しています。また,麻薬取引を巡る麻薬組織間の抗争を背景とした銃撃・殺人事件が時間と場所を選ばず,発生する危険性があります。

(2)パナマでは,主に若者で構成する凶悪犯罪集団(パンディージャス)が,麻薬組織と密接な関係を持ちながら,麻薬取引や銃器の拡散等を行っています。こうした組織を撲滅するため,パナマ治安当局は様々な対策を施していますが,凶悪犯罪は絶えず発生しています。また,未成年者による銃器を用いた強盗事件が発生するなど,犯罪の低年齢化も懸念されます。

(3)これまでに,パナマにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)ダリエン県,エンベラ自治区及びクナ・ヤラ自治区の各一部及びコロンビアとの国境地域
  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 ダリエン県,エンベラ自治区及びクナ・ヤラ自治区の各一部及びコロンビアとの国境地域は,治安当局の監視が十分行き届かない密林地帯であるため,コロンビアから越境してくる犯罪組織のメンバーが麻薬の密輸等を行っており,治安当局との間で銃撃戦が発生することもあります。また,国境から約50km離れたダリエン県ハケ地区の太平洋沿岸付近では,麻薬組織が麻薬輸送ルート(積み荷ポイント)の発覚防止や自衛のため,対人地雷を設置している可能性があります。従って,これら地域への渡航は相当な危険が伴いますので,同地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず,やむを得ない理由で渡航する場合には,最新の治安情報を入手するとともに,必要に応じて警護員を付けるなどの適切な安全対策を講じ,危険を回避するよう心掛けてください。

(2)チリキ県ダビ市,西パナマ県ラ・チョレーラ市,同アライハン市,パナマ県パナマ市,同サン・ミゲリート市及びコロン市
  レベル1:十分注意してください。(継続)
ア チリキ県ダビ市,西パナマ県ラ・チョレーラ市及び同アライハン市は,パンディージャスによる犯罪等により,凶悪犯罪の発生傾向が強い状態にあります。チリキ県は,パナマ県,コロン県、西パナマ県に次いでパンディージャスが多く,その大部分がダビ市で活動しています。西パナマ県は,パナマ県,コロン県に次いで殺人事件の認知件数が多く,パンディージャス間の対立抗争が,ラ・チョレーラ市やアライハン市でも発生しています。こうした場所では,対立抗争が突如発生することがあり,流れ弾の被害に遭う可能性がありますので,事前に情報収集する等して行動する必要があります。
イ 犯罪総件数の過半数がパナマ県内で発生しており,その多くが人口密度の高いパナマ市内に集中しています。特に注意を要する地域は,パナマ市エル・チョリージョ地区,サンタ・アナ地区,カリドニア地区,クルンドゥ地区,サン・ミゲリート市(パナマ市に隣接)及びコロン市です。これらの地域では,拳銃を使用した殺人・強盗事件等の凶悪事件が発生しています。とりわけ,パナマ市内の観光名所カスコ・アンティグオに近接するエル・チョリージョ地区及びサンタ・アナ地区には,麻薬組織とつながりのあるパンディージャスが多く存在し,対立抗争を繰り広げています。コロン市の場合,過去にはスラム化した中心街において,路上を歩く日本人旅行者がパンディージャスに取り囲まれ,凶器を使用した強盗に遭う事件も発生しています。なお,日本人旅行者の関係する犯罪被害の多くは,パナマ市内のアルブルック・バスターミナル(長距離バス等の発着駅)と観光名所カスコ・アンティグオの間に所在する特別注意エリア
(https://www.panama.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000252.html )で発生しています。やむを得ず同地域に立ち入らなければならない場合は,現地の知人の方と共に行動したり,複数で行動してください。

 つきましては,これらの地域へは,昼夜を問わず徒歩で立ち入らないようにするとともに,状況に応じて適切な安全対策を講じるよう十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在パナマ日本国大使館及び現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。
(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在パナマ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在パナマ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )

(2)比較的安全と言われているパナマ市の新市街においても,集住する富裕層を狙った強盗・窃盗事件が発生しています。多額の現金や貴重品は携行せず,「ながらスマホ」や支払時に財布や紙幣の束を見せるなど他人の目を引くような行動は取らないよう気を付けてください。特に,ATMでの現金引出しの際は周囲の状況に十分注意が必要です。最近,新市街でも,拳銃強盗が時間や場所を選ばず発生しています。外出の際は,こうした情勢を踏まえ,周囲の状況に細心の注意を払ってください。

(3)タクシー運転手または乗り合い乗客を装った者が,乗客を拳銃等で脅して金品を強奪する事件が発生しています。見知らぬ人との相乗りは避け,昼夜を問わず流しや待合タクシーの利用は控え,無線タクシー等を利用してください。

(4)多数の人が集まるレストラン,ショッピングモール,観光スポット等において,すり,置き引き等の窃盗事件が発生しています。荷物は目の届く範囲に置くことはもちろん,常に肌身から離れないよう心掛けてください。

(5)パナマ市等では短時間誘拐(被害者を一時的に拘束しATM等で現金を引き出させた上で解放する)が発生しています。誘拐の被害を未然に防ぐため,「目立たない」,「行動を予知されない」,「用心を怠らない」の3原則を守るようにしてください(詳細は安全対策パンフレット:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html を参照してください)。

4.なお,近隣の中南米諸国についても,別途「危険情報」が発出されていますので留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在パナマ日本国大使館
 住所:Calle 50 y 60E, Obarrio, Bella Vista, 0816-06807, Panama, Republica de Panama
 電話:263-6155
   国外からは(国番号507)-263-6155
 FAX :263-6019
   国外からは(国番号507)-263-6019
 ホームページ(日本語版)https://www.panama.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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