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2021-06-12 23:05:15

ルクセンブルクでのCovid Check証明書認証の導入等


6月11日、ルクセンブルク政府は、Covid Check証明書認証の仕組みと、モバイルアプリケーション「CovidCheck.lu」に関する発表を行いました。概要は以下のとおりです。


1 6月10日記者会見概要
(1)記者会見において、レナート保健相とハンセン・デジタル化大臣代行が、2021年6月13日に施行される新型コロナ改正法に照らして、COVID CHECK証明書(EU Digital COVID Certificate)の発行と使用方法、及び国内モバイルアプリケーションCovidCheck.luの機能について説明した。
(2)2021年3月17日、欧州委員会は、COVID CHECK証明書導入を目的とした規則の提案を提示した。この規則は、新型コロナウイルス・パンデミックの際に、EU、欧州経済地域(リヒテンシュタイン、アイスランド、ノルウェー)、スイス内での市民の自由で安全な移動を促進することを目的としている。COVID CHECK証明書は、2021年7月1日以降、すべてのEU加盟国で12ヵ月間有効となり、その真正性と相互運用性を保証するQRコードが付与される。加盟国は6週間の移行期間を経て、同証明書を導入することになる。
(3)当国では、保健省、デジタル化省、技術情報センター(CTIE)及びINCERT(当国のITインフラストラクチャを担当する公的機関)が担当しており、自由な移動の面では外務省も関わっている。COVID CHECK証明書が認証する各国様式は、6月13日より「Covid Check」の名称で当国において展開される。

2 Covid Check証明書とは何か
(1)Covid Check証明書は、デジタル及び紙媒体において無料で提供され、保有者について以下のことを証明する。
●新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたこと
●最近の検査(PCRまたは簡易抗原検査)で陰性となったこと
●過去6ヵ月以内に新型コロナウイルスの感染から回復したこと
(2)欧州共通のフレームワークにより、証明書の相互運用性を高め、EU全域における認証を可能にする。したがって、3種類の証明書(ワクチン接種、検査、回復)は、すべてのEU諸国で受け入れられる。この証明書は旅券(パスポート)とはみなされない。
(3)国内レベルにおいては、6月13日から適用される新型コロナ改正法で定義されるルールに従って、Covid Check証明書は、イベント(文化、スポーツ等)、デモンストレーション(公共のお祭り等)、施設(レストラン等)へのアクセスを容易にする。
(4)レナート保健相は、「明らかに減少している感染状況の中で、EU-DCCは、数ヶ月間の共同作業と制限を経て、市民に新たな自由を取り戻すことを可能にする。しかし、このような新しい自由と開放感を維持するためには、すべての人が有効な規則を尊重し、責任ある市民として行動することが不可欠である。」と強調した。

3 当国におけるCovid Check証明書の有効性
 Covid Check証明書はEU域内での相互運用が可能であるが、これら3種類の証明書の有効性ルールを定義する権限は各加盟国に委ねられている。新型コロナ改正法の枠組みの中において、当国で施行される予定のルールは以下の通りである。
●ワクチン接種証明書
(1)認められているワクチンの種類
ビオンテック/ファイザー社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製(バキスゼブリア)、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製(ヤンセン)
(2)ワクチン接種が有効と認定される時期。
(i)2回接種型ワクチンの場合:2回目のワクチン接種日以降
(ii)ワクチン接種前6ヶ月間に感染していた場合:1回目のワクチン接種から14日目以降
(iii)1回接種型ワクチン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の場合:接種後14日目以降
●新型コロナウイルス検査の陰性証明書
(1)PCR検査:72時間有効
(2)簡易抗原検査:48時間有効
●回復証明書:回復証明書は、PCR検査で陽性となってから11日目から180日目まで有効。

4 Covid Check証明書の入手方法
(1)ワクチン接種証明書
 2021年6月10日以降、ワクチン接種証明書はワクチン接種センターで発行され、MyGuichet.luで入手することができる。この証明書には安全なQRコードが付いており、EU加盟国の異なるアプリで読み取ることで、証明書が本物であることを確認することができる。2021年6月10日以前にワクチン接種を受けた人には、安全なQRコード付きの新しいワクチン接種証明書が郵送され、MyGuichet.luのプライベートエリアでも利用できるようになる。
(2)陰性証明書(検査機関が発行したもの)
 検査機関は、検査結果とその証明書を自社のプラットフォーム上で被検査者に提供し、デジタルコピーはMyGuichet.luのパーソナルスペースで利用できる(6月13日より)。
(3)陰性証明書(医師、特定の医療従事者、薬剤師等が証明するもの)
 新型コロナウイルス検査を認証する権限を持つ人は、MyGuichet.luの自分の専門スペースで電子手続きを行い、証明書を作成する。証明書はデジタルまたは紙媒体で交付され、デジタルコピーは検査を受けた人のMyGuichet.luのプライベートスペースで利用できる(6月13日より)。
(4)回復証明書
 PCR検査で陽性となった場合、検査機関は検査結果と証明書をそれぞれのプラットフォーム上で被検査者に公開し、そのコピーをMyGuichet.luのプライベートスペースで公開する。2021年6月13日以前かつ過去6ヶ月以内に新型コロナウイルスのPCR検査で陽性となった人には、回復証明書を郵送する。また、MyGuichet.luのプライベートエリアでも近く公開される予定である。

5 モバイルアプリケーション「CovidCheck.lu」
(1)当国政府はモバイルアプリケーション「CovidCheck.lu」を公開しており、当国のルールに基づいて証明書の真偽と有効性をチェックすることができる。デジタル化省技術部門である技術情報センターが開発したこのアプリケーションは、Apple StoreおよびGoogle Play Storeで提供されている。
(2)同アプリケーションはCovid Check証明書に記載されているQRコードをスキャンして、証明書が当国の規則に基づいて真正性及び有効性を確認することを希望する人、または、有効な法律規定に基づいて要求される人を対象としている。このアプリケーションでは、欧州連合、欧州経済地域及びスイスで発行された欧州・新型コロナウイルス証明書を確認することができる。
(3)当国居住者が何らかの理由で他国に行きたいがために、他国において自分の証明書の有効性を確認したい場合、当該国のアプリケーションがあれば、それを使用せねばならない。
(4)ハンセン・デジタル化大臣代行は会見の中で、この認証方法はシンプルで迅速な方法であり、市民の生活をより快適にするものであると強調し、「EUレベルのこのプロジェクトは非常に野心的である。当国では、市民に自由を与えるこのデジタル手段を可能な限り早く導入するために、大きな努力をしてきた」と述べた。
(5)スマートフォンにダウンロードした後、使用者はそれを開き、検証したい証明書のQRコードをスキャンする。この証明書は、紙媒体でもデジタル形式(例えば、スマートフォン)でも問題ない。その結果、証明書が本物で有効であれば、画面は緑色になり、そうでない場合は赤になる。
(6)このアプリケーションは、証明書のQRコードに含まれる個人情報を読み取り、その真正性を検証するが、証明書の保存や送信は行わない。

6 MyGuichet.luの証明書
 MyGuichet.luにパーソナルスペースを持つ16歳以上の市民は、自動的にデジタル版の証明書を自分のプラットフォーム内「My data」というページにおいて、受け取ることができる。新しい証明書は必要に応じて同ページに追加される。

在留邦人の皆さま及びご旅行中の皆さまにおかれましては、今後も政府発表や報道、下記サイト等を通じて最新情報の収集に努めてください。

■ルクセンブルク政府(新型コロナウイルスに係る最新情報)
https://covid19.public.lu/en.html
■ワクチン接種戦略に関する説明
https://covid19.public.lu/en/vaccination.html
■在ルクセンブルク日本国大使館新型コロナウイルス関連情報サイト
https://www.lu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00017.html

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