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2020-03-18 00:00:00

セネガルの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】


セネガルの危険情報を更新しました。【一部地域の危険レベル引き下げ】


1 概況
(1)カザマンス地方においては,セネガル政府軍と反政府武装組織「カザマンス民主勢力運動(MFDC)」との間で交戦と停戦が繰り返されており,近年もガンビア南部国境地域,ギニアビサウ及びギニア国境地域周辺ではMFDCによる襲撃事件が発生しています。

(2)上記国境地域を除くカザマンス地方については,政府との和平交渉の実現や経済開発への積極的な取組等の影響により,治安情勢の改善がみられます。

(3)近年,マリ,ブルキナファソ,ニジェール等において,イスラム過激派組織によるテロ事件が頻繁に発生しており,2012年6月にセネガル政府がマリへの西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)軍ミッションへの参加を表明して以降,イスラム過激派組織の指導者がセネガルを攻撃対象とすると明言しています。加えて,セネガル国内でも過激主義に傾倒する人物の存在が確認されていることから,今後,テロ等が発生する可能性は排除できません。

(4)テロによる日本人の被害は,シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,これまでもチュニジア,ベルギー,バングラデシュ,スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。近年では,単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど,テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように,テロはどこでも起こり得ること,日本人も標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。


2 地域情勢
(1)カザマンス地方(ガンビア南部国境地域,ギニアビサウ及びギニア国境地域)
 レベル3:渡航は止めてください。(継続)

 セネガル政府軍と反政府武装組織「カザマンス民主勢力運動(MFDC)」との間では,1982年12月以降,交戦と停戦が繰り返されており,多数の死傷者を出した時期もありました。2012年10月,マッキー・サル政権とMFDCの初交渉が実現しましたが,近年でも国境地域ではMFDCによる襲撃事件が発生しています。また,MFDCにより敷設されたとされる地雷の危険があります。

 つきましては,同地域への渡航・滞在はどのような目的であれ止めてください。

(2)カザマンス地方(上記国境地域及びジガンショール市内を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

 国境地域を除くカザマンス地方については,政府との和平交渉の実現や経済開発への積極的な取組等の影響により治安情勢の改善が見られますので,危険情報をレベル2に引き下げます。

 つきましては,同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には,特別な注意を払うとともに,現地の最新の情報の入手に努め,十分な安全対策をとってください。

(3)マリ国境地域
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 隣国マリの治安情勢悪化を受け,セネガル政府は国境付近を中心に治安部隊の増員及び検問所の取り締まり強化等の警備強化を行っています。一方,サヘル地域では複数のイスラム過激派組織が国境を越えてテロ,襲撃,誘拐等を行っており,死傷者が発生しています。こうしたイスラム過激派組織のセネガル国内への流入を完全に阻止することは困難とみられています。

 つきましては,同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には,特別な注意を払うとともに,現地の最新の情報の入手に努め,十分な安全対策をとってください。

(4)上記の地域を除くセネガル全域(カザマンス地方ジガンショール市を含む)
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア 首都ダカール
 首都ダカール市では,高級ホテル,ショッピングセンターや空港での警戒が強化されていますが,2017年11月には,ダカールにおけるテロの脅威が高まっているとして一時的に当地米国大使館から注意喚起が発出されるなど,テロの脅威が存在しているとみられます。
イ カザマンス地方ジガンショール市
 カザマンス地方では,セネガル政府軍と1982年以降継続して衝突していたMFDCの活動が低調となり,ジガンショール市の治安状況については近年改善しつつあります。
ウ その他地域
 現時点では少数ながらも,セネガル国内でも過激主義に傾倒する人物の存在が確認されています。加えて,隣国マリ国内ではイスラム過激派組織がフランス及びセネガルを含む同盟国を標的としており,セネガルのその他の地域においても,今後,テロ等が発生する可能性は排除できません。

 つきましては,上記地域への渡航・滞在に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。治安情勢に関する最新情報の入手に努め,目立つ行動は避けると共に周囲に警戒を払う等,十分注意してください。


3 渡航・滞在に当たっての注意
 セネガルへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については,外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」も併せて参照してください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_109.html )
 滞在中は,下記の事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在セネガル日本国大使館,現地関係機関,報道等より最新情報を入手するよう努めてください。万一,事件・事故等に巻き込まれたた場合には,在セネガル日本国大使館に速やかに連絡してください。

(1)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は、在セネガル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や,緊急時の在セネガル日本国大使館からの緊急時の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )

(2)国内の政治経済情勢に対する国民の不満によるデモが発生し,治安機関との衝突に発展することがあります。2018年5月には,デモ隊と治安部隊との衝突により,学生のデモ参加者が死亡する事件も発生し,デモの影響は,同日中に国内全土へ波及しました。治安部隊は催涙弾の使用や銃器の発砲を躊躇しない場合があり,デモを標的としたテロの可能性もあるので,デモに遭遇した場合は決して近づかず,その場から離れるようにしてください。

(3)年間を通して空港及び港湾地区,ダカール市内や郊外のリゾートホテル,カザマンス地方並びに隣国マリに通じる幹線道路では,大量の違法薬物が押収されています。見知らぬ者から声をかけられた場合,安易に近づかないようにするとともに荷物の預かりなどの依頼に対しては断固として拒否するなどの慎重な対応が必要です。

(4)市内や地方都市間を走る小型・中型バスの横転事故が頻発しています。また,小型バイク(通称:ジャカルタ)による人身事故が頻発しています。一般的にセネガルの運転マナーは非常に悪く,加えて車の整備状況も非常に悪いため,陸路で移動される方は緊急時の連絡手段を確保するなどの安全対策に万全を期してください。


4 隣国のモーリタニア,マリ,ガンビア,ギニア及びギニアビサウに対しても,危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。


(問い合わせ窓口)
○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在セネガル日本国大使館
  住所:Boulevard Martin Luther King, DAKAR, SENEGAL
  電話:33-849-5500
   国外からは(国番号221)33-849-5500
  FAX:33-849-5555
   国外からは(国番号221)33-849-5555
  ホームページ:https://www.sn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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