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2020-03-19 18:11:27

新型コロナウイルス関連(3月19日)


【更新点】
○外国人を対象とした国際展示場での検査終了
○外出禁止令をめぐる国会議長発言
○新たな行動規制に関する保健省令
○感染者数148名(前日比+6名)
○感染が心配な場合には当館医務官から助言を行います


【本文】
1 ミシュリフ地区の国際展示場での検査
クウェート保健省は,国外から帰国した外国人を対象にミシュリフ地区の国際展示場で実施していた検査は,3月18日で終了したと発表しました。同検査は,体調不良を訴える者や今後帰国するクウェート人を対象に継続されるとのことです。

2 行動に関する規制
 クウェート政府は,クウェート国民及び在住者に対し,不要不急の外出を控え,自宅に留まるよう呼びかけています。
 3月18日,ガーニム国会議長は,時間や場所を限定した外出禁止令を発表することに言及しました。本日の閣議でも議論される模様です。今後も情勢次第では,予告なしにより厳しい規制が講じられる可能性は排除されませんので,十分注意してください。

3 3月18日,クウェート保健省は,新型コロナウイルス対策措置として,以下に挙げるものを禁止するとの保健省令を発表しました。
(1)公共の場所及び自宅やディワニヤにおける結婚式等祝賀会(パーティー)の開催
(2)家族以外との大人数での夕食会(banquet)やレセプション等の開催
(3)ディワニヤでのレセプションや集まりの開催
 同省令には,3月18日から上記の新たな行動規制が実施され,警察が同省令の違反者に対する取締りを行うと記載されています。

4 クウェート政府は,新型コロナウイルス対策として以下の措置を決定しています(昨18日の領事メールに記載した民間部門閉鎖詳細についてのクウェート・ミュニシパリティによる発表内容等も以下にまとめました)。
(1)3月13日(金)真夜中(14日(土)午前0時)以降,次の指示があるまで,クウェート発着の全ての商業旅客便の運航停止(ただし,クウェート人及びその一親等の親族を乗せたクウェート着チャーター便と貨物便は例外)。
(2)3月12日(木)~3月26日(木)を休日とすること(クウェート政府は民間部門に対しても同決定に従うよう呼びかけています)。
(3)全てのレストラン及びカフェ店内での飲食禁止(デリバリーのみ営業)。シーシャ厳禁。飲食店では,(テイクアウトの注文を受ける際などには)同時に5人以上の客を入店させることを禁止する。
(4)全てのスポーツクラブ・フィットネスクラブ,理髪店・美容院,エンターテイメント・ホール及び子供用ゲーム場を含む娯楽施設,フライデー・マーケット,スーク・ムバラキヤショッピングモールの閉鎖(コープやスーパー等食料品及び日用品販売店は例外)。また,ショッピングモール上部にある管理事務所,通りや庭に面した店(通りに面していない扉がロックされている必要あり),ショッピングモール内にあり,かつ専用出口がある食料品店及びスーパーは例外。
(5)公立公園の閉鎖,公園や海岸での集まりを禁止(違反者には罰金刑)。
(6)列に並ぶ際は1メートル以上間隔を空けること。
(以下,3月19日付保健省令による新たに追加された行動規制)
(7)公共の場所及び自宅やディワニヤにおける結婚式等祝賀会(パーティー)の開催禁止。
(8)家族以外との大人数での夕食会(banquet)やレセプション等の開催禁止。
(9)ディワニヤでのレセプションや集まりの開催禁止。

 クウェート政府は,上記決定への違反者に対して,国外退去を含む厳しい罰則を課すとのことです。3月18日には,エジプト人短期滞在者を対象としたクウェート発カイロ行特別便が運航され,乗客の中には上記決定への違反により国外退去となったエジプト人も含まれていたとのことです。

5 医療関係
 クウェートの公立総合病院アミーリ病院は,放射線検査・患者の見舞い・外来予約の延期・診療時間の制限等の外来制限を発表しています。
https://twitter.com/amirihospital
・当館から各医療機関に確認したところ,こうした外来制限はアミーリ病院,ムバラク病院といった公立総合病院全体で始まっています。
・公立診療所は原則通常通りに診療を行っています。
・私立病院では原則予約患者の診療は通常通り行っていますが,新規患者は症状や診療科によって受け入れの可否を判断しています。
・定期的に通院中の方は,次回の予約や残りの薬の量を確認ください。必要に応じて通院先への連絡・相談を検討下さい。
・新規に受診する際は,特に発熱や咳・痰などの呼吸器症状がある方は,受診前の医療機関への連絡をおすすめします。

6 3月19日午前11時現在,クウェート国内の累計感染者数は148名で,これまでに18名が回復し,130名が治療継続中です。また,現在5名が集中治療を受けており,3名は重篤,2名の容体は安定しています。新たに確認された感染者6名の内訳は,英国からの帰国者4名(全員クウェート人),英国からの帰国者と接触した者2名(クウェート人1名,フィリピン人1名)とのことです。

7 入国後の施設ないし自宅での検疫義務についての最新情報は以下のとおりです。これは,商業旅客便の運航停止やこれまでの入国制限措置を撤回するものではありません。当館から複数のクウェート当局関係者に確認したところ,対象は3月17日以降クウェートに帰国した者との事でしたが,当局の対応は突然変更する可能性があるので注意してください。
・カテゴリー1:中国,韓国,香港,イタリア,イラン,イラク,エジプト,英国,ドイツ,フランス,スペイン及び米国からの渡航者は14日間施設での検疫義務。
・カテゴリー2:カテゴリー1の12か国を除く全ての国・地域からの渡航者は14日間の自宅検疫義務(仕事に行かず,自宅から外出しない)。体調不良等の際はホットライン(151)に連絡し,ホットラインの案内に従い指定病院に行くこと。

○新型コロナウイルスにつきましては,引き続き最新情報を入手するとともに,御自身や周囲の人のためにも,うがい手洗いを励行し,体調不良のときには外出を控えるなど,予防にも努めて下さい。
○健康上の問題で困っている方やその他ご質問等ある方は以下の連絡先までお問い合わせください。特に,発熱(37.5℃以上の体温)や咳・痰などの呼吸器があり,新型コロナウイルス感染が心配な場合には,保健省ホットライン(151)に連絡する前にご相談ください。当館医務官から助言を行います。

(お問い合わせ先)
在クウェート日本国大使館 領事班
電話(代表):(+965)2530-9400
メール: sotaro.sasaki@mofa.go.jp (了)

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