亀田大使からの離任メッセージ

ウガンダに在住される邦人の皆様及び日本等に退避されている邦人の皆様へ

ここ首都カンパラでは新型コロナの市中感染が広がり、連日１００人を超える新規感染者が記録されております。他方、日本では新型コロナ感染に自然災害が続き先日の台風の被害も大きく、その上残暑が厳しい日々が続いていると伺っております。そのような渦中にありながら、皆様は如何お過ごしでしょうか。

　さて、先日、日本の外務省から私にウガンダでの任務を終え日本に帰国するよう発令がございました。その指示に従い１０月半ばにはウガンダを離れることになります。そして、後任の大使もまもなく発令になると聞いております。

今回のウガンダでの滞在は当初の予想を超え４年と４か月と非常に長いものとなりました。前回皆様へのメッセージで、大使館の任務の中でもウガンダに在住されている邦人の皆様の健康と安全を守ることが最も重要であると申し述べました。その精神の下、今日まで大使館は在留邦人の皆様方の便宜を図るべく各種の領事サービスに努めてまいりました。特に皆様の安全に資する情報の積極的な発信を心掛けるとともに、在留邦人で構成される日本人会の自主的な活動をバックアップしてまいりました。そのような中、日本政府から補習校への財政的な支援が本年度から実現したことは大変喜ばしいひとコマでした。しかし、コロナ禍により補習校の活動ができないでいることが残念でなりません。
また、１年に一度の日本祭りを４回開催でき、カンパラ市民だけではなく近隣町村のウガンダの方に日本文化を紹介し、楽しんでいただけました。これもひとえに在留邦人の皆様に協力していただいたおかげです。２０１８年からは、当館と在留日本人有志との共催の下さらに多くの在留邦人の皆様の積極的なご協力とご参加を得て規模も拡大し、より多くの来場者が楽しみながら日本文化に触れることができたことについてはいくら感謝してもし尽くしきれません。

大使館は、これからも在留邦人の皆様の福祉を考えながら館務に邁進するとともに、皆様とご一緒に健康で安全な生活のため協力してまいる所存でございます。当館でお役に立てること、ご相談等ございましたら、引き続き何なりとお気軽にご一報くださいますようお願い致します。
　
　以上をもちまして皆様へのお別れの言葉とさせていただきます。

令和２年９月１１日
在ウガンダ日本大使館　大使　亀田和明