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2018-07-11 00:00:00

ブルンジの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】


ブルンジの危険情報を更新しました【一部地域の危険レベル引き下げ】


1 概況
(1)ブルンジでは,長い内戦の影響もあって現在でも銃器等の武器が広く出回っていることから,十分な注意と安全対策が必要です。
(2)首都ブジュンブラでは,2015年5月,大統領選挙を始めとする各種選挙をめぐり政府と野党及びその支持者らとの対立が激化し,デモが連日行われ,一部では軍・警官隊とデモ隊の衝突が発生し,双方に死傷者が発生しました。この騒擾の加担者はほとんどが逮捕されましたが,首謀者は現在も逃走中です。
その後は,政治的には大きな騒乱は無く,2018年5月の憲法改正国民投票の際も大きな混乱もなく無事終了しました。その後,ンクルンジザ大統領は2020年の大統領選への不出馬を表明しており,政治的情勢は落ち着きつつあります。
(3)世界最貧困国とされるブルンジの経済的苦境は大きくは回復してはいませんが,経済情勢は徐々に安定してきています。石油不足が年に数回程度発生するものの,本年は昨年より比較的早く解消する状況となっています。
(4)これまでに,ブルンジにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢 
(1)コンゴ民主共和国との国境地帯からキビラ国立公園にかけての地域(チビトケ州及びブバンザ州の全域,ブジュンブラ・ルーラル州の一部地域,キビラ国立公園周辺),ルビュブ国立公園周辺,ブジュンブラ市内周縁部 
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア コンゴ民主共和国との国境地帯からキビラ国立公園にかけての地域(チビトケ州及びブバンザ州の全域,ブジュンブラ・ルーラル州の一部地域,キビラ国立公園周辺)
 コンゴ民主共和国との国境地帯では反政府勢力による襲撃・誘拐が頻発しています。同国境地帯に広がるルココの森には反政府武装勢力が潜伏しており,現在でもブジュンブラ市からコンゴ民主共和国国境へ向かうバスが武装勢力により襲撃される事件が頻発しています。
 ブバンザ州内では,集落を武装勢力が襲撃し,金品の強奪,住民の誘拐を行う事件が頻発しています。また,ブジュンブラ空港以北の国道5号線(ブジュンブラ-ルゴンボ)からコンゴ民主共和国国境付近にかけた地域では,ブルンジ軍と反政府武装勢力との衝突が度々発生しています。
 チビトケ州では,2014年12月末から翌2015年1月初頭にかけ,コンゴ民主共和国側から100人を越える武装勢力が侵入し,政府軍と衝突する事件が発生しました。最近では,2018年5月にコンゴ民主共和国側から武装勢力が侵入し,地元集落において26名の死者が出る襲撃事件が発生しています。
 2015年7月には,チビトケ・ブバンザ両州東部とカヤンザ州西部一帯に広がるキビラ国立公園内において,ブルンジ軍と武装勢力との間で大規模な戦闘が発生しており,今後同様の事態が繰り返される可能性も否定できません。
イ ルビュブ国立公園周辺 
 ブルンジ東部ムインガ・カルジ両州とチャンクゾ・ルイギ両州の境界となっているルビュブ川一帯の国立公園内及びその周辺では,武装集団が付近を通行する車両を攻撃する事件が頻発しています。
ウ ブジュンブラ市内周縁部  
 ブジュンブラ市内周縁部では,地域住民,政治団体,警察等との争いから,依然として武装強盗,手りゅう弾・発砲事件が頻発し,その後も同様の事件は散発的に発生しています。これら事件はブジュンブラ市内北部(ナハングァ地区全域:チビトケ,ギホシャ,ブテレレ,カメンゲ,キナーマ,ンガガラの各区),同市内南部(ムハ地区カニョーシャ区,ムサガ区)及び中央部の一部地域(ムクザ地区ニャカビガ区)で集中的に発生しています。

 つきましては,これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)その他の地域(ブジュンブラ市中心部を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
ア ブジュンブラ市中心部
 ブジュンブラ市中心部では,2016年後半以降は治安が安定傾向にあり,現在も特段の治安の悪化は見られません。最近は街頭で多くの警察官が監視活動を行っており,ブジュンブラ市内は犯罪の発生も減少傾向にありますので,危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。
一方,市内では政府支持者によるデモが行われることがあります。最近は目立った衝突は発生していないものの,いつ衝突が発生するか分からず,また暴動に発展する可能性は否定できません。
 なお,この地区は,日中であっても,銃器を使った一般犯罪やデモに巻き込まれる危険性があるため,外出する必要がある場合には短時間にとどめ,複数名で行動し,極力車両による移動をお勧めします。また,夜間の外出は絶対に控えてください。
イ その他の地域
 ブジュンブラ市中心部を除く地方都市及びその他の地域では,2016年後半以降,平穏な情勢が継続しているため,危険情報を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げます。しかしながら,主要幹線道路および森林地帯を含む各地では,一般市民に対する銃器を使った強盗,誘拐及び強姦,また土地問題を背景とした殺人事件等の凶悪犯罪も報告されています。地方都市市内及び地方都市間を移動する際は,事前に最新の道路情報を入手するとともに,車を利用(複数乗車する)して,日没後の夜間の移動は必ず避けてください。ブルンジ国内各地の道路上においては,警察による検問が行われています。検問においては必ず停車し,警察官の指示に従ってください。また,ブルンジ国内では劣悪な道路が多いことに加え,散発的に発生する激しい豪雨によって道路が分断されることもあります。不測の事態を避けるため,移動に際しては未舗装路の使用は避け,主要幹線道路を使用してください。 

 つきましては,ブルンジへの不要不急の渡航は止めてください。渡航・滞在する場合には,在ルワンダ日本国大使館と連絡を維持し,最新の治安情勢を注視しつつ,常に周囲の状況に注意を払い,特に夜間の外出は控えるなど,十分な安全対策をとってください。
 
3 滞在に当たっての注意
 ブルンジに滞在される場合には,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,外務省,在ルワンダ日本国大使館(ブルンジを兼轄)との連絡を密にし,現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。ブルンジには日本の大使館が設置されていないため,事件・事故が発生した場合の迅速な対応が困難ですので,注意してください。
(1)注意事項
ア 外出する場合は人の集まる場所を避け,政治的な集会等には近寄らないようにしてください。また,事件の多くは夜間に起きていることから,夜間の外出は控えるようにしてください。
イ ブルンジでは電話,FAX等の通信状態が悪い場合が多く,在ルワンダ日本国大使館や日本への連絡等,緊急時の対応に困難を来すことが予想されるため,確実な通信手段を有し,かつ信頼できる宿舎を選んでください。また,可能な限りスマートフォン等でメールやチャットアプリ等を利用してください。
ウ 都市間の移動や地方都市での行動は,車両を使用し2人以上で行動してください。ブジュンブラ市中心部においても,可能な限り2人以上で移動してください。特に徒歩での移動の際には,十分な安全対策をとってください。
エ 隣接するコンゴ民主共和国との国境付近の治安情勢は極めて不安定です。この付近の長距離バスや小型乗り合いバスでの移動等,陸路での国境通過は止めてください。
オ 国境を陸路で通過することは,控えてください。なお,ブルンジの国境の入国審査事務所は,場所により時間は異なりますが,夜間は閉鎖されます。
カ 外出の際には身の周りの安全に十分注意してください。
キ 外出中に不測の事態が発生した場合は,自宅や職場(旅行者の場合はホテル又は旅行エージェント)等の安全な場所に行き,事態が沈静化するまで待機してください。また,在ルワンダ日本国大使館に速やかに連絡してください。
ク 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は,在ルワンダ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在ルワンダ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )

(2)隣国のルワンダ,タンザニア及びコンゴ民主共和国についても海外安全情報(危険情報)が発出されていますので,あわせて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ルワンダ日本国大使館(ブルンジを兼轄)
 住所:35, KG7 Avenue, Kacyiru, Kigali, Rwanda(テレコムハウス斜め向かいの青いガラス張りのビル(ブルー・スター・ハウス(Blue Star House))
郵便宛先:P.O. Box 3072, Kigali, Rwanda
 電話:0252-500-884(代表)
  国外からは (国番号250) 252-500-884(代表)
  ウェブサイト:http://www.rw.emb-japan.go.jp/

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