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B型肝炎と予防接種


B型肝炎ってどんな病気?



B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。
発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。

感染した場合は潜伏期間の後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が起こります。皮膚発疹や関節の痛みが生じることがあります。
急性肝炎になると急性肝不全を起こし死に至ることもあります。また、慢性肝炎になった場合には長期にわたる治療を要し、最悪の場合は肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。
B型肝炎の流行地域に長期間滞在する場合は予防接種によって免疫をつけることが必要になります。



- B型肝炎のポイント -

・性行為や医療機器から血液、体液を介して感染
・発展途上国を中心に広く流行
・感染力が高い
・症状は倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸
・皮膚発疹や関節の痛みが起きることもある
・劇症肝炎を起こし、死に至ることもあるv ・慢性化すると長期の治療が必要になる
・肝硬変や肝臓がんを引き起こすことも
・感染すると完治することは難しい。
・予防接種が有効


- B型肝炎のリスクがある国 -

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパを除く全世界で感染リスクがあります。アジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。


- B型肝炎の予防 -

不特定の人との性行為は避け、性行為の際はコンドームを使用しましょう。 不衛生な場所でのピアスや入れ墨、鍼などは器具からの感染の危険性があるので避けましょう。
途上国では医療機器自体がB型肝炎ウィルスで汚染されている場合があるので、事前に安心できる医療機関を確認しておきましょう。


- B型肝炎予防接種の必要性 -

大人が感染した場合、死亡率は1%程度。慢性化した場合、長期間の治療を行うことになります。 海外へ長期間渡航する際には予防接種によって免疫をつけることをおすすめします。


- B型肝炎予防接種の費用 -

ワクチンの種類や医療機関によって予防接種費用は異なりますが、一般的な国産ワクチンの予防接種費用は1回あたり7000円~10000円(税抜き)程度のようです。詳しくは受診する医療機関にお問い合わせください。


- B型肝炎予防接種の回数 -

一般的な国産のB型肝炎ワクチンは3回、接種が必要です。 初回接種の4週間後に2回目。その6ヶ月後に3回目の接種を行います。 3回目の接種後は抗体は5年間持続します。また、輸入ワクチンの中にはA型肝炎・B型肝炎混合ワクチンなどもあります。詳しくは医療機関でお医者さんにご相談ください。



- まとめ -

世界中でウィルス感染が見られ、感染すると治療が長期化したり、最悪死に至るケースも有るB型肝炎。 医療機関にかかる可能性が高くなる長期の海外旅行や赴任、留学の際には予防接種による対策をしておくと安心です。 予防接種も3回受ける必要があるため、早めの準備をおすすめします。