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A型肝炎と予防接種


A型肝炎ってどんな病気?



A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。

感染した場合、特別な治療法はなく1~2ヶ月程度安静にし続けることが必要になります。
60才以下のほとんどの日本人はA型肝炎の免疫を持っていないため、予防接種によって免疫をつけることが必要になります。



- A型肝炎のポイント -

・食べ物や飲み物から経口感染
・全世界的に広く見られる
・感染力が高い
・衛生状態が悪い地域では感染リスクが高い
・症状は発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸
・死に至ることは稀
・特別な治療法はなし
・発症後は1~2ヶ月程度の安静が必要
・感染すると抗体ができる
・予防接種が有効


- A型肝炎のリスクがある国 -

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパを除く全世界で感染リスクがあります。特に衛生状態が悪く飲用水の管理が悪い地域でのリスクが高くなります。


- A型肝炎の予防 -

生水、氷、生肉、生野菜、果物、魚介類などから感染の可能性があります。 十分に加熱処理された食べ物、飲み物をとるようにしましょう。 飲み物の氷から感染する場合もありますのでペットボトルの飲み物を飲む方が安全です。食事、調理、トイレの後には手洗いを徹底しましょう。


- A型肝炎予防接種の必要性 -

60才以下のほとんどの日本人はA型肝炎の免疫を持っていません。 衛生状態がよくA型肝炎感染リスクが低い日本から海外へ渡航する際には予防接種によって免疫をつけることをおすすめします。

- A型肝炎予防接種の費用 -

ワクチンの種類や医療機関によって予防接種費用は異なりますが、一般的な国産ワクチンの予防接種費用は1回あたり8000円~10000円(税抜き)程度のようです。詳しくは受診する医療機関にお問い合わせください。


- A型肝炎予防接種の回数 -

一般的な国産のA型肝炎ワクチンは3回、接種が必要です。 初回接種の2週間後に2回目。その6ヶ月後に3回目の接種を行います。3回目の接種後は抗体は5年間持続します。 また、輸入ワクチンの中には1回の接種だけで抗体がつくものやA型肝炎・B型肝炎混合ワクチンもあります。詳しくは医療機関でお医者さんにご相談ください。



- まとめ -

60才以下の日本人の多くが免疫を持っていないA型肝炎。 多くの国で見られ、食べ物や飲み物を通して口から感染してしまうので海外旅行や赴任、留学の際には予防接種による対策をしておくと安心です。 予防接種も3回受ける必要があるため、早めの準備をおすすめします。