髄膜炎と予防接種
髄膜炎ってどんな病気?
髄膜炎(侵襲性髄膜炎菌感染症)は世界中でみられますが、主にアフリカ中部に多い感染症です。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染で人から人へ感染が広がります。
感染すると1日~2週間の潜伏期間の後に頭痛、発熱と、首を動かしにくくなる硬直などの症状が出ます。発症した場合症状の進行が非常に早い感染症です。
致死率が高く、治療をしない場合50%は死に至るともいわれています。
また、手足の切断や難聴、言語障害や知能障害などの後遺症が残るケースも多いようです。
感染した場合のリスクが非常に高いため、流行地であるアフリカ中部へ渡航する際には予防接種を受けることをおすすめします。
- 髄膜炎のポイント -
・アフリカ中部で多く見られる
・感染経路は飛沫感染v
・頭痛、発熱、首が動かし
・致死率が非常に高い
・後遺症が残るケースも多い
・予防接種による予防が有効
- 髄膜炎のリスクがある国 -
主にアフリカ中部(サハラ以南のアフリカ、西のセネガルから東のエチオピアに渡って広がる髄膜炎ベルトの国々)で流行しています。
- 髄膜炎の予防 -
事前の予防接種による予防がもっとも有効です。
- 髄膜炎予防接種の必要性 -
感染した場合の死亡・後遺症リスクが非常に高い感染症のため、流行地に渡航する際には予防接種を受けることをおすすめします。 メッカ巡礼のためにサウジアラビアに渡航する際には髄膜炎予防接種証明書を求められます。
- 髄膜炎予防接種の費用 -
ワクチンの種類や医療機関によって予防接種費用は異なりますが、一般的なワクチンの予防接種費用は1回あたり22000円~30000円(税抜き)程度のようです。詳しくは受診する医療機関にお問い合わせください。
- 髄膜炎予防接種の回数 -
一般的な髄膜炎ワクチンは1回、接種が必要です。詳しくは医療機関でお医者さんにご相談ください。
- まとめ -
日本を含む世界中で感染リスクがあり、また感染力も非常に強いため、予防接種による対策が有効です。 2回の定期予防接種を受けていない方は接種して免疫をつけることをおすすめします。 妊婦になると予防接種を受けられないため、妊娠する可能性のある女性は早めの対策が必要です。