ポリオと予防接種
ポリオってどんな病気?
ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。
ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。
感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難により死亡するケースもあります。
ポリオ流行地域はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン。その他にもポリオが発生している地域に渡航する際には以前にポリオの予防接種を受けていたとしても、追加接種をすることをおすすめします。
また、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが判明しているので、ポリオ発生国以外に渡航する際にはワクチンの追加接種をご検討ください。
- ポリオのポイント -
・アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンが流行国
・ウィルスは経口感染
・増殖したウィルスは便で排出される
・主に5才未満の子供がかかるが、大人も感染する可能性あり
・感染しても90~95%は症状が出ない
・発症すると麻痺が一生残る
・発症した場合、死に至るケースもある
・事前の予防接種が有効
・1975年から1977年生まれの日本人は免疫が低いので追加接種が推奨される
- ポリオのリスクがある国 -
アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンが流行国。赤道ギニア、エチオピア、イラク、イスラエル、ソマリア、カメルーン、シリアでも発生が報告されています。
- ポリオの予防 -
手をよく洗うことで予防ができます。しかし、もっとも有効な予防策は予防接種です。
- ポリオ予防接種の必要性 -
発症した場合、一生残る麻痺が生じるため、事前の予防接種による対策をおすすめします。 特に975年から1977年生まれの日本人は免疫が低いのでワクチンの追加接種を推奨します。
- ポリオ予防接種の費用 -
ワクチンの種類や医療機関によって予防接種費用は異なりますが、一般的な国産ワクチンの予防接種費用は1回あたり10000円~15000円(税抜き)程度のようです。詳しくは受診する医療機関にお問い合わせください。
- ポリオ予防接種の回数 -
一般的な国産のポリオワクチンは3回、接種が必要です。
初回接種の4~8週間後に2回目。その半年~1年後に3回目の接種を行います。3回目の接種後は抗体は10年以上持続します。
詳しくは医療機関でお医者さんにご相談ください。
- まとめ -
発症した場合の後遺症リスク、死亡リスクがあるため、事前の予防接種による対策をおすすめします。