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リビア


リビアの気候・風土

リビアの気候は、地中海に面する北部とサハラ砂漠を含む南部で異なります。
首都のトリポリを含む北部は地中海性気候ですが、南部は砂漠気候で非常に乾燥した地域です。
なお、地中海性気候のトリポリでさえ、夏場には気温が50℃に達することもあります。
また、冬場は雷雨や強風など天候が不安定で、全域で春から秋にかけてサハラ砂漠からの砂嵐のために気温が15~20℃も急上昇することがあります。
砂塵による花粉症や喘息など呼吸器症状もよく見られるため、リビアへの渡航や滞在の際は注意してください。

リビアではさまざまな感染症が見られます。下痢、チフス、赤痢など経口感染する病気が蔓延しているので、食事や飲料水には注意が必要です。
また、昆虫や寄生虫が媒介する感染症や、乳製品などによるブルセラ症も見られます。サソリや毒蛇の被害、狂犬病の被害もあるので予防接種など渡航前に必要な対策をしておきましょう。

サハラ砂漠より南の国からリビアに入国するには、黄熱の予防接種を受ける義務があります。
それ以外にもA型B型肝炎腸チフス狂犬病破傷風などの予防接種は受けておいた方がよいでしょう。
子どもについては、詳しくはかかりつけ医に相談するとして、結核、ロタウイルス、ポリオなど日本での定期予防接種は必ず受けておいてください。

2011年の内戦のせいで医師が大量に流出し、現在のリビアは世界中で最も医療レベルが低い国の一つです。
英語のできる外国の医師や看護師がいるので基本的な診療は可能ですが、救急車は完全に機能を失い、医療体制は崩壊していると言ってよいでしょう。
ケガや病気にはくれぐれも注意してください。


リビアで注意すべき感染症

長期滞在で注意が必要な感染症
  • 破傷風

    破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に...

  • 破傷風とは?症状や予防接種について >>

  • A型肝炎

    A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること...

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  • B型肝炎

    B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場...

  • B型肝炎とは?症状や予防接種について >>

  • 狂犬病

    狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し...

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  • ポリオ

    ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難に...

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  • 腸チフス

    腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、...

  • 腸チフスとは?症状や予防接種について >>

  • 麻しん(はしか)

    麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言...

  • 麻しん(はしか)とは?症状や予防接種について >>

  • 風しん

    風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状...

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リビアで日本語・英語対応可能な医療機関

施設名Saint James Hospital Libya:一般外来診療・歯科・緊急移送
地域トリポリ
住所Wesayat El Bderi, Nofleen, Tripoli
電話番号021-711-3092
URL Webサイトへ移動
日本語対応 不明
英語対応
概要私立病院。入院ベッド7床。非会員の受診可能。Saint James Hospitalグループはマルタに本院があり,当院はトリポリ支院である。常勤医師,リビア国内に在住の契約の専門医(小児科医2名など),マルタ本院より派遣される専門医,などが診察や予定手術を行っている。平日日中の内科系・外科系主要科の外来診療が主体で,夜間休日診療の救急外来は内科医の診療のみ。自前の救急車は1台のみで有料会員のみ利用可。院内薬局あり。主要なワクチンあり。医師・受付英語可。料金の支払いは現金のみ(クレジットカード不可)。インターナショナルSOS社からの紹介病院でありインターナショナルSOS社との緊急移送の経験あり。

情報源:外務省 世界の医療事情より一部抜粋して掲載