中華人民共和国

中華人民共和国の安全情報
中華人民共和国の気候・風土
日本の約25倍という国土をもつ中華人民共和国は、気候はその地域によってかなりのばらつきがあります。北部であれば冬に零下40度以下になる場所もあれば、南部では夏に40度以上になる場所もあるほどです。
首都である北京を含め、大部分の地域は大陸性モンスーン気候に属するため、秋から春にかけてはかなり乾燥する地域が多くなっています。
感染症についても、具体的な地域によって差があるとはいえ、夏の暑い時期(5月から10月)には食中毒や消化器系感染症が増えてきますので、露店などでの食事はとくに気をつける必要があります。
注意しておきたい感染症は、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病です。
破傷風は、傷口に破傷風菌というウイルスが入ることで発症し、重篤な場合は死に至るケースもあります。
A型肝炎は経口感染の恐れがあり、生の水やサラダなどから感染するケースがありますので注意が必要です。
B型肝炎は、感染者の血液や体液から感染するため、現地の方と性交渉などを行う場合はもちろんですが、医療機関での注射器の使いまわしなどによって感染する危険性があります。
狂犬病は、野良犬やコウモリをはじめとした哺乳類や肉食動物に噛まれたりなめられたりすることで感染します。市街地を歩く犬はもちろん、動物と触れ合うことがある際には注意が必要です。
これらの感染症はすべて有効な予防接種がありますので、渡航する際は事前にこれらの予防接種は受けておきましょう。
中華人民共和国で注意すべき感染症
長期滞在で注意が必要な感染症
- 破傷風
破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に...
- A型肝炎
A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること...
- B型肝炎
B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場...
- 狂犬病
狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し...
- ポリオ
ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難に...
- 日本脳炎
日本脳炎は日本を含むアジアで広く発生している感染症で蚊によって伝播していきます。感染した人のうち、実際に発症するのは100人から1000人に1人の割合と言われていますが、発症すると脳炎による意識障害を...
- 腸チフス
腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、...
- 麻しん(はしか)
麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言...
- 風しん
風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状...
中華人民共和国で日本語・英語対応可能な医療機関
施設名 | ラッフルズ・メディカルクリニック |
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地域 | 北京 |
住所 | 北京市朝陽区新源里16号,昆莎中心一座105号室(大使館前の亮馬橋路を西に車で10分程度) |
電話番号 | 010-6462-9054 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 可 |
英語対応 | 不明 |
概要 | 小児科を含む外来全科診療を行っています。日本人医師,日本人スタッフ,日本語の出来る中国人医師が常勤しています。医療内容は国際水準です。同一施設内には緊急移送を行うインターナショナルSOS社があります。 |
施設名 | Queen Mary Hospital クイーンメリー病院(瑪麗醫院:政府系病院) |
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地域 | 香港 |
住所 | 102 Pok Fu Lam Road, Hong Kong |
電話番号 | 2255-3838 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 不可 |
英語対応 | 可 |
概要 | 香港大学医学部の附属病院。日本語不可。私立病院並みの料金になりますがPrivate WardやPrivate Clinicも用意されています。 |
施設名 | Matilda International Hospital マチルダ国際病院(明德國際醫院) |
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地域 | 香港 |
住所 | 41 Mount Kellett Road, The Peak, Hong Kong |
電話番号 | 2849-0111 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 可 |
英語対応 | 可 |
概要 | 他に1カ所クリニックがあります。日本語サービスもあり。 (日本語ホットライン2849-1573,月~金曜日:9時~17時) |
施設名 | Hong Kong Sanatorium & Hospital 香港サナトリウム(養和醫院) |
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地域 | 香港 |
住所 | 2 Village Road, Happy Valley, Hong Kong |
電話番号 | 2572-0211 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 可 |
英語対応 | 可 |
概要 | 他に2カ所クリニックがあります。日本語サービスもあり。 (日本語ホットライン2835-8606,月~金曜日9時~17時,土曜日9時~13時) |
施設名 | Canossa Hospital カノッサ病院(嘉諾撤醫院) |
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地域 | 香港 |
住所 | No.1 Old Peak Road, Mid-Levels, Hong Kong |
電話番号 | 2522-2181 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 可 |
英語対応 | 可 |
概要 | 日本語サービスあり。 (日本語ホットライン2825-2150,月~金曜日9時~17時,土曜日9時~13時) |
施設名 | Hong Kong Adventist Hospital アドベンティスト病院(港安醫院) |
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地域 | 香港 |
住所 | 40 Stubbs Road, Happy Valley, Hong Kong |
電話番号 | 3651-8888(日本語ホットライン2835-0509 月~金曜日:9時~17時30分) |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 可 |
英語対応 | 可 |
概要 | 香港島・跑馬地と九龍・荃灣にあり,ICUも完備。日本語サービスもあり。 |
情報源:外務省 世界の医療事情より一部抜粋して掲載