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イラク


イラクの気候・風土

中東の国イラクは砂漠気候なので雨が少なく、夏には最高気温50℃を超えます。
冬は寒く、トルコとの国境付近は時折豪雪になります。
1日の気温差が激しく、夜間や早朝は暖房が必要なほど冷え込みます。
砂漠気候のイラクは非常に湿度が低いため、知らないうちに脱水症状を起こしていることがあります。そのため、こまめに水分補給をしなければいけません。

衛生状況があまりよくないため、腸チフスなどの感染症にかかる恐れがあります。それらは腹痛、発熱、下痢や血便などの症状を引き起こします。
時折、コレラが流行することもありますが、外務省のHPで発生地域や状況を知らせてくれます。渡航前にチェックしましょう。

イラクで特に気をつけるべき感染症には、A型肝炎、リーシュマニア症、住血吸虫症などがあります。
A型肝炎は、おもに食べ物や飲み水から感染します。

リーシュマニア症とは、あまり聞きなれない病気ですが、サシチョウバエによって媒介される病気です。
外出の際は長そで長ズボンを着用して予防してください。
住血吸虫症は池や湖などの淡水の水に入った時に感染します。消毒されているプール以外の場所で泳ぐのは避けた方がよいでしょう。

その他にもB型肝炎破傷風狂犬病ポリオなどの感染症にも注意が必要です。
このような感染症を避けるために、渡航前に必要なワクチンを接種していきましょう。その際は、出発の4~6週間前にはワクチンを接種しなければなりません。

また、飲み水、生野菜、果物などには十分注意してください。ミネラルウォーターを飲み、火が通っていないものは避けた方が無難です。手洗い、消毒を徹底するようにしましょう。


イラクで注意すべき感染症

長期滞在で注意が必要な感染症
  • 破傷風

    破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に...

  • 破傷風とは?症状や予防接種について >>

  • A型肝炎

    A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること...

  • A型肝炎とは?症状や予防接種について >>

  • B型肝炎

    B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場...

  • B型肝炎とは?症状や予防接種について >>

  • 狂犬病

    狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し...

  • 狂犬病とは?症状や予防接種について >>

  • ポリオ

    ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難に...

  • ポリオとは?症状や予防接種について >>

  • 腸チフス

    腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、...

  • 腸チフスとは?症状や予防接種について >>

  • 麻しん(はしか)

    麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言...

  • 麻しん(はしか)とは?症状や予防接種について >>

  • 風しん

    風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状...

  • 風しんとは?症状や予防接種について >>

イラクで日本語・英語対応可能な医療機関

施設名Baghdad Teaching Hospital
地域バグダッド
住所Medical City, Bab-Al-Moatham, Rusafa
電話番号077-0276-9955
URL Webサイトへ移動
日本語対応 不明
英語対応
概要Medical Cityは,バグダッド市内の保健省に隣接する複数の病院からなる病床総数3,000床以上の中東でも有数の規模を誇る公立病院群で,バグダッド大学医学部の教育病院でもあります。専門病院では,脳外科手術,経皮的冠動脈形成術,心臓バイパス手術,血液透析も行われており,64スライスCT,1.5 テスラMRI等の最新のME機器も配備されています。Medical Cityで最も古いBaghdad Teaching Hospitalは,1,000床の病院で,一般外科,内科(一般内科,血液内科,呼吸器内科,神経内科,腎臓内科,リウマチ内科),産婦人科(一般産科,婦人腫瘍科,周産期科,胎児科,人工授精科),精神科,救急部があります。救急外来は24時間対応で受付後,一般救急外来か外傷用外科救急外来に振り分けられます。外来診療時間は9時から12時までですが,24時間救急対応可能で,救急車が常時配置されています。英語がかろうじて通じます。支払いはイラクディナール現金のみです。今まで日本人の外来受診および入院はありません。レッドゾーンに位置するため受診にあたっては十分注意が必要です。
施設名Al-Sadir Teaching Hospital
地域バスラ
住所Al-Baradiyah,Shatt al-Arab川の西岸・Alkhora川の南岸に面し,バスラ医科大学に隣接
電話番号(078)-0140-5710
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応
概要小児科,産婦人科を除いた全科をカバーしているバスラで最も大きな公立病院です。交通事故や転落事故でまず搬送される病院です。64スライスCT,1.5テスラMRIがあります。経皮的冠動脈形成術を行っています。外来診療時間は9時から12時までですが,24時間救急対応可能で,救急車が常時配置されています。英語がかろうじて通じます。支払いはイラクディナール現金のみです。今までに,緊急医療搬送会社経由で,日本人の入院手術例があります。
施設名PAR Hospital(パール・ホスピタル)
地域エルビル
住所Sixty Meter Street, Mamostayan
電話番号(066)-210-7001, (066)-210-7002,(066)-210-7003
URL Webサイトへ移動
日本語対応 不明
英語対応
概要2012年に開設された病床数120を有するエルビルで最大の私立病院です。診療科は,内科,外科,小児科,産婦人科,眼科,耳鼻咽喉科,循環器内科,消化器内科,整形外科,脳神経外科,心臓外科,救急科,リハビリテーション科,歯科です。経皮的冠動脈形成術,心臓冠動脈バイパス手術などの実績があります。64スライスCT,1.5テスラMRI,血液透析装置などが配備されています。外来診療時間は9時から21時までですが,各科専門外来は16時から21時に設定されています。24時間救急対応可能で,救急車が常時配置されています。英語が通じます。支払いはイラクディナールまたは米ドル現金のみです。今まで日本人の外来受診は数名で,入院はありません。
施設名LST(Life Support Team)Clinic
地域エルビル
住所Building 809, Italian Village,在エルビル日本国領事事務所のあるErbil Rotana Hotelの隣
電話番号(075)-0361-2040,(075)-0881-0102,(075)-0881-0103,(075)-0444-3280
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日本語対応 不明
英語対応
概要国内緊急搬送会社で,救急外来があります。入院設備はありません。外来診療時間は9時から12時までですが,24時間救急対応可能で救急車が常時配置されています。英語が通じます。支払いはイラクディナールまたは米ドル現金のみです。今まで日本人の外来受診と緊急医療搬送はありません。
施設名West (Rojawaロジャワ) Emergency Hospital
地域エルビル
住所Intersection between Newroz Street and Peshawa Qazi Street,Cihan Motor 社の近隣。
電話番号(066)-250-9599 (クルド語・アラビア語のみ)
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応
概要外科系救急治療に特化された公立病院です。交通事故や転落事故でまず搬送される病院です。一般外科,脳神経外科,脊椎外科,胸部外科,血管外科,整形外科,泌尿器科,形成外科,耳鼻咽喉科,眼科,頭部顔面頸部外科,熱傷治療科,救命救急部があります。64スライスCT,1.5テスラMRIがあります。屋上にはヘリポートがあります。英語がなんとか通じます。支払いはイラクディナール現金のみです。外来診療時間は9時から12時までですが,24時間救急対応可能で救急車が常時配置されています。今まで日本人の外来受診と入院はありません。
施設名Ibn Sina Hospital(イブン・シーナ・ホスピタル)
地域バグダッド
住所Haifa Street, District 228, International Zone (IZ)内,在イラク・オーストラリア大使館の隣
電話番号(079)-0187-8958,(077)-0000-2493
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応
概要2009年9月まではイラク駐留米軍管理下で外傷専門病院として機能していましたが,その後,イラク政府に管理が移管され,改装と医療設備の整備等が行われ,2012年4月より再びオープンしました。64スライスCT室,1.5テスラMRI室,カテーテル検査治療室と手術室を備え,入院病棟があります。外来診療科には,内科,外科,整形外科,産婦人科,小児科,耳鼻咽喉科,救急外来,及び歯科があります。外来診療時間は9時から12時までですが,24時間救急対応可能で,救急車が常時配置されています。英語がかろうじて通じます。支払いはイラクディナール現金のみです。今まで日本人の外来受診は数名ありますが,入院はありません。(注意:International Zone内へ入る事が必要です。)
施設名Baghdad Diplomatic Support Center
地域バグダッド
住所バグダッド国際空港隣接
電話番号米大使館のMedical Duty Officer(緊急連絡担当医)を通じて連絡。
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日本語対応 不明
英語対応
概要元米軍基地内にあった病院で現在は米国務省が管理し,Comprehensive Health Service社(米民間会社)(https://www.chsmedical.com別ウィンドウで開く)が運営しています。64スライスCT設備のある24時間対応可能な救急外来と入院設備がありますが,事前契約が必要で利用者は限定されています。外国人の利用は四肢切断と生命の危険がある等の重大な傷病時に限られています。また,原則的に国外移送を前提としており,入院期間も極短い期間に限定されています。英語が通じます。支払いは契約に依存します。今まで日本人の受診および入院はありません。

情報源:外務省 世界の医療事情より一部抜粋して掲載