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イラン


イランの気候・風土

西アジアのイランは、国土が南北に広いため場所によって気候には大きな違いがあります。
首都であるテヘランは、東京と緯度こそほぼ同じであるため四季もありますが春や秋は短いのが特徴です。また、年間を通じて乾燥しており、気温の差も大きいです。

テヘランは内陸性気候であるので、4月の時点ですでに暑く、夏場には40℃を超える強烈な暑さとなる一方で、冬場には都市部でも降雪があるなどの特徴があります。
イランはカスピ海沿岸や山間部などを除けば、年間では乾燥していることが普通です。ですので、渡航の際には乾燥対策を怠らないようにするべきでしょう。

イランの首都テヘランでは、水道水の硬度がやや高めであり、水質の漸進的な悪化も懸念されているため、飲用にはミネラルウォーターを利用するほうが良いでしょう。
テヘランは医療水準が高く、高度な機器をそろえた病院も数多く存在します。

注意すべき感染症としてはA型肝炎B型肝炎破傷風狂犬病腸チフスなどをあげることができます。
これらの感染症を避けるため、渡航前に必要なワクチンを接種していきましょう。ワクチン接種は出発の4~6週間前には済ませておくと安心です。

他にもHIV、コレラ、クリミア・コンゴ出血熱、皮膚リーシュマニア症やレプトスピラ症などのリスクも存在しているため、渡航の際には細心の注意を払いたいものです。

マラリアは発生地域が限られているものの、そのリスクを無視することはできないため、予防薬を携帯するなど、何らかの対策を行っていく必要があります。


イランで注意すべき感染症

イランで注意すべき感染症は以下の通りです。

長期滞在で注意が必要な感染症
  • 破傷風

    破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に広がり、けいれんを起こしたり呼吸困難になって死に至るケースもあります。 海外に長期間滞在する場合や切り傷などの怪我をしやすい場所に行く場合には事前に予防接種によって免疫をつけることが有効です。予防接種の抗体は10年程度で切れるため、最後の予防接種から10年以上経過している場合には接種が必要になります。

  • 破傷風とは?症状や予防接種について >>

  • A型肝炎

    A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。 感染した場合、特別な治療法はなく1~2ヶ月程度安静にし続けることが必要になります。60才以下のほとんどの日本人はA型肝炎の免疫を持っていないため、予防接種によって免疫をつけることが必要になります。

  • A型肝炎とは?症状や予防接種について >>

  • B型肝炎

    B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場合は潜伏期間の後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が起こります。皮膚発疹や関節の痛みが生じることがあります。 急性肝炎になると急性肝不全を起こし死に至ることもあります。また、慢性肝炎になった場合には長期にわたる治療を要し、最悪の場合は肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。 B型肝炎の流行地域に長期間滞在する場合は予防接種によって免疫をつけることが必要になります。

  • B型肝炎とは?症状や予防接種について >>

  • 狂犬病

    狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し感染します。 感染すると潜伏期間の後に発熱、頭痛、全身の倦怠感、嘔吐、傷口の痛み、痙攣などの症状が出て、最終的には死に至ります。発症してしまうと明確な治療法はないため、海外に長期間滞在する場合や感染の可能性のある動物と触れる機会のある方には事前に予防接種によって対策することをおすすめします。

  • 狂犬病とは?症状や予防接種について >>

  • ポリオ

    ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難により死亡するケースもあります。 ポリオ流行地域はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン。その他にもポリオが発生している地域に渡航する際には以前にポリオの予防接種を受けていたとしても、追加接種をすることをおすすめします。また、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが判明しているので、ポリオ発生国以外に渡航する際にはワクチンの追加接種をご検討ください。

  • ポリオとは?症状や予防接種について >>

  • 腸チフス

    腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、疲労感、頭痛、嘔気、腹痛、便秘、下痢などの症状があらわれます。重症化すると腸からの出血や腸に穴が開くなどの症状が出、死に至るケースもあります。 腸チフスには予防接種が有効ですが、腸チフスのワクチンは日本では承認されていないため接種をしたい場合は対応可能な医療機関で輸入ワクチンを取り寄せて接種する必要があります。

  • 腸チフスとは?症状や予防接種について >>

  • 麻しん(はしか)

    麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言われています。感染すると10~12日の潜伏期間の後に発熱、咳、鼻汁、目の充血、発しんなどの症状が出ます。肺炎や脳炎になるケースもあり、1000人に1人程度は死亡すると言われています。 麻しんは非常に感染力が高いため、海外渡航中に発症した場合は感染拡大を防ぐために本人および同行者の移動は厳しく制限されます。そのため、いままでに2回の定期予防接種を受けて麻しんに対する免疫をつけていることが非常に重要になります。いままでに2回の予防接種を受けていない方、または予防接種回数が不明な方は予防接種を受けることをおすすめします。(1979年から1987年生まれの日本人は麻しん予防接種を受けていない方が多いことがわかっており、ワクチン接種が推奨されています)

  • 麻しん(はしか)とは?症状や予防接種について >>

  • 風しん

    風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。脳炎や血が止まらなくなる血小板減少性紫斑などの合併症を発症する場合もあります。また妊娠20週ごろまでの妊婦が風しんウイルスに感染すると、生まれてくる子供が先天性風しん症候群(眼や心臓、耳などに障害を持つ)を発症する可能性があります。 風しんは非常に感染力が高いため、海外渡航中に発症した場合は感染拡大を防ぐために本人および同行者の移動は厳しく制限されます。いままでに2回の予防接種を受けていない方、または予防接種回数が不明な方は予防接種を受けることをおすすめします。(日本では1967年から1987年生まれの男性および1979年から1987年生まれの女性は風しん予防接種を受けていない方が多いことがわかっており、ワクチン接種が特に推奨されています)

  • 風しんとは?症状や予防接種について >>

イランで日本語・英語対応可能な医療機関

施設名Kasra Hospital(キャスラ ホスピタル)
地域テヘラン
住所Arjentine SquareAlvand St. No.23
電話番号021-8888-7744
URL なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要日系企業等が多いArjentine Square地域にある私立総合病院です。アラブ諸国を中心に,多くの外国人患者を受け入れています。
施設名Bahman Hospital(バフマン ホスピタル)
地域テヘラン
住所Shahrake gharbNorth Iran Zamin St.
電話番号(021)8857 - 5901 to 10
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要市北部の私立総合病院。心臓部門に特化し,また保健省から外国人患者受け入れ許可を受けています。邦人の婦人科手術例があります。
施設名Atieh Hospital(アティエ ホスピタル)
地域テヘラン
住所Shahrake gharbFarahzadi Blv. & Shahid dadman Cross
電話番号(021) 82721
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要市北部の私立総合病院。24時間,心筋梗塞等の患者受け入れ体制をとっています。
施設名Pars General Hospital(パールス ホスピタル)
地域テヘラン
住所Vali-asr Sq. Keshavarz Ave. (エスピナスホテル向側)
電話番号(021) 8896 - 0051 to 59
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要私立総合病院。CCU(心筋梗塞などの集中治療室)があり,心臓血管カテーテル検査を行っているほか,人工透析や腎移植の施設もあります。小児科や産婦人科,耳鼻科,整形外科などに多くの医師を揃え,現院長は産婦人科医で,過去に邦人の出産例があります。
施設名Day General Hospital (デイ ホスピタル)
地域テヘラン
住所Vali-asr Ave., Abbaspoor St.
電話番号(021) 8879 - 7111 to 19
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要私立総合病院。救急患者は24時間各科(内科,小児科,外科,循環器科)の専門医が診察し,予約は必要ありません。一般外来を受診する際も,初診・再診とも予約は受け付けていないため,受付順で診察を待つことになります。邦人の入院・手術例があります。
施設名Tehran Clinic (テヘラン クリニック)
地域テヘラン
住所Ghaem Magham Farahani St.
電話番号(021) 8871 - 2931 to 40
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要古くからある私立総合病院で,邦人で通院や出産された例があります。
施設名Mofid Children’s Hospital(モフィド小児病院)
地域テヘラン
住所Shariati Ave. Before Mirdamad Blvd.
電話番号(021) 2222 - 7021 to 9
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要公立小児総合病院。外国との学術交流があり,海外からの患者も受け入れています。
施設名Dr. Amin Jalal Jalali(歯科)(ドクトル アミン ジャラル ジャラリ)
地域テヘラン
住所Tavanir Medical Bl.Unit 153rd fl.No 34Vali-asr Ave.
電話番号(021) 8888 - 4411
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要夫婦で開業。夫は歯周病とインプラントが専門。妻は小児歯科の専門医。原則予約が必要です。
施設名Dr. V. Aboyans(歯科)(ドクトル アブヤンズ)
地域テヘラン
住所No.9Sam St.East 14 St.Beihaghi St.Arjentine Square
電話番号(021) 8874 - 7609
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応
概要英国で学んだ歯科医。原則予約が必要です。
施設名Alzahra Hospital(アルザハラ ホスピタル)
地域イスファハン
住所Sofeh Street, Isfahan
電話番号(031) 3668 - 5555
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要イスファハン医科大学の教育病院で,24時間の救急外来があります。外国人用VIP病棟があり,一般のイラン人とは分けられた形で診療を受けることができます。
施設名Razavi Ultra Specialized Hospital(ラーザーヴィ ホスピタル)
地域マシュハド
住所After Qaem Bridge, Azadi Highway, Mashhad
電話番号(051) 3666 - 8888
URL 記載なし
日本語対応 不明
英語対応 不明
概要ほぼ全科(内科,外科,耳鼻咽喉科,眼科,整形外科,救急科等)を備え,約700人の医師が勤務するマシュハドで一番大きな総合病院です。特に心臓外科,脳神経外科に力を入れています。宗教都市マシュハドで1,200年前から続くイスラム教財団のアスタン・コッズ・ラーザーヴィ財団の厚い資金的サポートのもとで,2007年から診療を開始し,人種・宗教を問わず広く国内外から患者を受け入れています。

情報源:外務省 世界の医療事情より一部抜粋して掲載