マリ
マリの安全情報
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- 2021-05-28
マリの気候・風土
マリは西アフリカにあり、周辺を海ではなく他国に囲まれている内陸国です。
国土の北側三分の一がサハラ砂漠となっている一方で、南部はサバンナ気候となっています。また中部はサヘル帯です。
北部は砂漠であるためほとんど人口はなく、マリの中心部を流れるニジェール川から南側はサバンナ気候で降水量が多くなります。
ニジェール川は雨季には大型船舶も航行が可能ですが、渇水期になるとまったく利用できなくなります。
マリではアフリカ全土で見られる感染症に加え、寄生虫による風土病にも注意が必要です。
一般的な感染症としては蚊を媒体とする黄熱病、マラリアなど、さらに狂犬病やA型肝炎が挙げられます。
さらに気温が非常に高くなるため、熱中症や脱水症状にも十分注意しましょう。
マリへの入国は、WHOから黄熱の予防接種を受けることが推奨されています。
1歳以上なら誰でもイエローカード(国際予防接種証明書)の提示を求められる場合があるので、渡航前に必ず予防接種を受けておき、イエローカードを携行することを忘れないでください。
それ以外にA型肝炎、B型肝炎、髄膜炎、狂犬病、破傷風、腸チフス、ポリオなどの予防接種はなるべく受けておくと安心です。
マリでさらに注意が必要なのは寄生虫による感染症です。
ブヨに刺された後に発症する回旋糸状虫症、ツェツェバエに刺されることで感染するアフリカ睡眠病、ハエの幼虫が体内に侵入することによって発症するハエウジ病などがあります。
不用意に川や湖に入らないように注意するとともに、虫に刺されないよう虫よけスプレーや蚊帳を使用するようにしてください。
マリで注意すべき感染症
長期滞在で注意が必要な感染症
- 破傷風
破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に...
- A型肝炎
A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること...
- B型肝炎
B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場...
- 狂犬病
狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し...
- ポリオ
ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難に...
- 腸チフス
腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、...
- 髄膜炎
髄膜炎(侵襲性髄膜炎菌感染症)は世界中でみられますが、主にアフリカ中部に多い感染症です。咳やくしゃみなどによる飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると1日~2週間の潜伏期間の後に頭痛、発熱と、...
- 麻しん(はしか)
麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言...
- 風しん
風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状...
- 黄熱
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マリで日本語・英語対応可能な医療機関
施設名 | GOLDEN LIFE AMERICAN HOSPITAL(ゴールデン・ライフ・アメリカン・ホスピタル) |
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地域 | バマコ市 |
住所 | Badalabougou, Rue 50 Porte 734 |
電話番号 | 20 22 11 11, 20 22 99 99 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 不明 |
英語対応 | 可 |
概要 | 外来:8時-17時(月曜日~金曜日),9時-15時(土曜日) 24時間対応。時間外は2名の医師が対応。総合医9名。専門医11名。内科,外科(腹腔鏡手術もしています),熱帯医学科,産婦人科,循環器科(血管造影,ステント留置,ペースメーカー植え込みもしています),小児科,整形外科,外傷科,神経科,腎臓科,泌尿器科,眼科(レーザー治療も含めほとんどのことが可能です),歯科(インプラントも行っています)。一般病棟44床(全個室)。集中治療室14床。小児集中治療室9床。救急室5床。内視鏡検査室2床。血管造影室6床。採血,レントゲン,CT(32列),マンモグラフィー,エコー,上部消化管内視鏡,下部消化管内視鏡が可能。眼鏡作成可能。院内処方。2017年12月開院の新しい病院。アメリカ資本の病院でトルコ人医師が多い。自院救急車あり。フランス語,英語,アラビア語,ロシア語,トルコ語対応可。 |
施設名 | Polyclinique Pasteur(ポリクリニック・パストゥール) |
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地域 | バマコ市 |
住所 | Hamdallaye ACI 2000 |
電話番号 | 20 29 10 10 |
URL | Webサイトへ移動 |
日本語対応 | 不明 |
英語対応 | 可 |
概要 | 24時間対応。夜間は,救急科,小児科の医師を含む4人の医師が対応。内科,外傷科,産婦人科,循環器科,小児科,整形外科,救急科。一般病棟58床。病室はすべて個室か二人部屋。集中治療室4床。採血,レントゲン,CT(16列),マンモグラフィー,エコー,上部消化管内視鏡,下部消化管内視鏡が可能。フランス語,英語,アラビア語対応可。アメリカ大使館が利用しています。マラリアや感染性胃腸炎での邦人の入院治療実績もあります。 |
情報源:外務省 世界の医療事情より一部抜粋して掲載