コートジボアール

コートジボアールの安全情報
コートジボアールの気候・風土
コートジボアールは南を大西洋に接する西アフリカの国です。
マリ、ブルキナファソ、ガーナ、ギニア、リベリアの各国と国境を接しています。
現在の首都はヤムスクロですが、首都機能を始め、経済の中心はいまだに旧首都のアビジャンです。
コートジボアールの気候は地域によって異なり、北部と中部はサバンナ気候ですが、南部は熱帯雨林性の高温多湿な気候です。
雨季と乾季に分かれていますが、乾季でもそれなりに雨が降るため、年間を通じて日本の梅雨から真夏にかけてと同じような蒸し暑い日が続きます。
コートジボアールは、西アフリカの国のなかでは医療機関が整っている方ですが、衛生状態は良くなく、コレラ、腸チフス、大腸菌、サルモネラなどの感染症が多く見られます。
食べ物から感染する病気ですので、現地での食事や飲み物には十分注意し、生ものは避け、なるべくミネラルウォーターを持参しましょう。
また、蚊を媒介に感染するマラリアも多く見られます。コートジボアールでは死亡率の高い熱帯熱マラリアがほとんどで、都市部でも感染することがあります。蚊の対策と予防接種が重要です。
さらに、この地域は髄膜炎ベルトとも呼ばれるほど髄膜炎が流行する国です。
渡航の前に必ず髄膜炎の予防接種を受けておきましょう。
また、黄熱の予防接種も入国の条件です。ワクチンの効果は摂取後10日ほどかかるので、早めに受けておきましょう。
その他にもA型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風、腸チフス、ポリオなどの予防接種はなるべく受けておくと安心です。
コートジボアールで注意すべき感染症
長期滞在で注意が必要な感染症
- 破傷風
破傷風の菌は日本を含む世界中の土壌の至るところに存在し、怪我をすると傷口から侵入し感染します。感染すると潜伏期間の後に口が開きにくい、首筋が張る、体が痛いなどの症状が出たのち、体のしびれや痛みが体中に...
- A型肝炎
A型肝炎は食べ物や飲み物から経口感染する感染症。日本よりも衛生状況の悪い国で多く見られます。感染すると発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの症状の後、黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること...
- B型肝炎
B型肝炎は性行為や適切に消毒されていない医療機器の使用などで血液や体液を介して感染する感染症。発展途上国を中心に世界中で広く流行しておりアジア、アフリカ、南米などが高度流行地域です。 感染した場...
- 狂犬病
狂犬病は世界中の多くの国や地域で発生する感染症で、症状が発症した後はほぼ確実に死に至ります。狂犬病ウイルスに感染した犬や猫、キツネ、アライグマ、コウモリなどの動物に噛まれた際、傷口からウィルスが侵入し...
- ポリオ
ポリオはポリオウィルスによって急性の麻痺が起きる病気です。ポリオウィルスは人の口から入り、腸で増殖して感染します。感染しても90~95%は症状が出ませんが、発症した場合は一生残る麻痺、時には呼吸困難に...
- 腸チフス
腸チフスは多くの発展途上国、特に南アジアで多く見られる感染症です。チフス菌に感染した人の便や尿で汚染された水、氷、食べ物を国にすることで感染が広がります。感染すると1~3週間程度の潜伏期間の後、高熱、...
- 髄膜炎
髄膜炎(侵襲性髄膜炎菌感染症)は世界中でみられますが、主にアフリカ中部に多い感染症です。咳やくしゃみなどによる飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると1日~2週間の潜伏期間の後に頭痛、発熱と、...
- 麻しん(はしか)
麻しん(はしか)は日本を含む世界中に存在する感染症です。麻しんウィルスは非常に感染力が強く、空気感染や咳、くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染をします。マスクや手洗いだけでは予防することはできないと言...
- 風しん
風しんは日本を含む世界中に存在する感染症です。風しんウィルスは非常に感染力が強く、咳、くしゃみなど飛沫感染で人から人へ感染が広がります。感染すると2~3週間の後に発熱、発しん、リンパ節の腫れなどの症状...
- 黄熱
...